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2019.06.05 Blog

セルインタラクティブ設立の裏話03

こんにちは!セルインタラクティブの田中しげるです!

 

セルインタラクティブ設立の裏話 第3回目として、今回は、「何が強みの会社なのか?」ということについて、まとめたいと思います。

この投稿企画では、狙いすぎないように、思うまま素直に書きなぐっています。いつも駄文・乱文の嵐ですが、何卒お付き合いください。

 

セルインタラクティブ設立の裏話

 01. 何故立ち上がったのか?
 02. 何故セルインタラクティブなのか?
 03. 何が強みの会社なのか?
 04. 何を目指しているのか?
 05. どんな仕事をしているのか?
 06. どんな人と働きたいのか?

 07. Webサイト設立の裏話

 08. コーポレートカラー:グレーについて

 09. 高過ぎる名刺が生まれた理由

 10. クリエイターとマーケッターの壁を壊せ

 etc…

 

03. 何が強みの会社なのか?

実はこの投稿企画は、最初に目次だけを勢いで書いて、宿題感覚で毎度普段の想いを綴っている企画です。今回のお題については、タイトルを真っ向から潰すことになりますが、設立2ヶ月目で「強み」や「企業価値」はこれだとかを、提言することはできないというのが結論でした。

 

そういえば、セルディビジョンでは、どんなことをWebに載せてたっけと、Webを振り返ってみても、載せていませんでしたね。

 

ブランディングデザインの仕事を取り組んできた中で、ブランドエクイティ(=資産価値)や、ブランドバリュー(=企業価値)など、色んな専門用語で概念化されてる世界を目の当たりにしてきました。

 

そんなブランディングデザインワークを担うセルディビジョンは、どちらかというと、そういったどっかの偉い人たちがつくった既成概念に、お客さんの思想や哲学を当てはめるタイプの会社ではないと思います。

 

僕が思うのは、そういった言葉で括る行為は、ある種の業界の仕事術のようなものであって、パッケージングされた名称や概念図式に、人生価値観やチームや、仲間とともに築き上げてきた経験、そこから育まれた共通の精神性を当てつけることって、果たして本当に正しいことなのかな、と立ち止まったのです。

 

そこで、例えば以下を価値だと定義した場合、現在の個人的リアクションがこれです。

 

[セルインタラクティブの企業価値とは]

・圧倒的な創造性を実現するクリエ(ry

 ちがいます

・最新のデジタル技術を駆使したマーケティングメソ(ry

 ちがいます

・ブランドクリエイターがデジタルマーケティングも担(ry

 ちがいます

・少数精鋭で経営の側でいつでも相(ry

 よく聞きますよね

 

と、なんだかこうして定義しようとすること自体に、「?」と思うような感覚に陥るわけです。

 

これはもちろん3年後や5年後にこの記事を確認し直すと、恥ずかしい感覚を抱くのかもしれませんが、現状は、上記のように定義すること自体をナンセンスに捉えてしまう現状だったりします。

 

一方、強みはないのか。と問われると、必ず誇れるものあるという感覚にもなります。

 

上記のような、強みがなんだ、価値がなんだと、一生懸命抽出し定義付けてきて、数は少ないながらも、企業や組織のアイデンティティを構築してきました。しかし、そういった理念や価値というものも、実は、天候や毎日変わるレートのように、その時の企業状態や見えている世界と常に双方向な関係性で変化し続けることが、本来は自然なんじゃないかな、と考えている今日この頃であります。

 

 

2016年に出版された「〈インターネット〉の次に来るもの」(WIRED雑誌を創刊したケヴィン・ケリー著)では、「われわれは永遠に初心者のまま。常に謙虚でなければならない。」と提言されています。

 

背景には、日々刻々とアップデートされる技術やアプリケーション/OS等によって、人々は常に変わり続けるシステムに適応しており、更新されるごとに素人に叩き落とされる。

 

と、進化を続けるテクノロジーと人々との逆説的な有り様が示されています。

 

これは、当時ある不動産グループのブランディングプロジェクトを実施し終えた時に出会った本でした。実はその本に予言されている事柄が具体性を帯びてきていると、年々実感が強まっているのです。

 

 

何故この本の内容をこのタイミングであえて挿入したか。

 

理由は、セルインタラクティブは、そういった時代に生まれた組織であり、

その予言を見事に感じる毎日が始まっているからです。

 

ここで、僕らの事業領域における業務内容と結びつけて考えると、僕たちの仕事は、常に新しい技術を吸収し、成果に結びつける仕事だと思うのです。

 

その時々の技術を、いつも初心者として学び、その技術を活かして、お客さんからのオーダーにどう応えていくかということを、常に時代にあった答えを模索し、成果として提供していくスタイルが、必要不可欠な時代にあるのではないかと考えます。

 

これは、言い換えると決まった商品や方法論の展開販売とは異なるということです。拡大解釈として言うなれば、初心者として常に仕事に取り組んでいる状態とも言えるのではないかと思うのです。(もっとも根底にノウハウやスキルは蓄積されていくものなので…応用力は常に発揮されていますが…)

 

実際のところ現在組織を構成するメンバー自体は、マーケティング業界出身のプロフェッショナルでも、デジタル系制作業界出身のプロフェッショナルでも、どちらでもない人物で構成された組織です。(もちろん仕事はプロ意識を軸に、日々頑張っています。)

 

しかしながら、そういった出来上がった世界や概念に括られることのない在り方を、自然と選択してきたような背景がセルインタラクティブのメンバーにはあるように思います。

 

目の前の顧客が叶えたい理想像や、実現したい使命やビジョンに対峙して、その世界へと私たちが導くのではなく、その世界まで一緒に併走する感覚をもって、何でも新しい情報やスキル吸収をして、ともに新しい未来に飛び込んでみる。

 

そういった精神性を持って、日々のプロジェクトを実践していくことが、自分たちの生き方であり、自分たちの強みや価値であると伝えることができる筋道なのかなと日々考えています。

 

 

 

話が変わるようですが、スクウェアが1992年に販売した「ファイナルファンタジー5」というRPGゲームでは、ジョブ機能(=職種のようなもの)という革新的なアイデアが採用されました。

 

そのゲームに設定されている22のジョブの中で、「すっぴん(=素人)」というジョブがあります。

実はこの「すっぴん(=素人)」というジョブは、簡単にまとめると、21のジョブで得られるアビリティ(=能力)すべてを活かすことができる唯一の職種なのです。

 

また、全ての武器・防具を装備できることも一つの特徴です。「すっぴん」ジョブで、ラスボスバトルを挑むゲーマーも恐らく多かったのではないかと思います。(僕は事実そうでした。)

 

このような「すっぴん」ジョブのスタンスで、どんなアビリティも備えられ、実践に活かしていくことがこれからの未来にとっての最強ジョブなんじゃないかと勝手に飛躍して想像することができたのです。

 

今は、まだFF5でいうところの全ての職業のアビリティを駆使できるなんて難しいと思います。あるときは、黒魔導士に。あるときは竜騎士に。またある時は召還士となり、ある時はシーフ(盗人)にと

 

セルインタラクティブのメンバーは、今もブランドクリエイターとして、営業活動からプロデュース業、ディレクション業、デザイン業、経理業まで、日々横断してスキルを向上させ業務に取り組んでいる現在です。

 

きっとゆくゆくは、そういった職務経験を通して、様々なアビリティを身につけ、「すっぴん」という在り方で、適材適所で最高の能力を発揮できる人の集団ができるんじゃないかと、勝手ながら想像している現在であります。

 

 

最後にもう一つ。20歳の頃デザインを学びたての時、ある知人に「私の専属デザイナーです」と紹介されたことがありました。

 

僕はこういった状態が、デザインを生業とする人々の一つの生き方であり、一つの成功例だったんじゃないかと振り返ります。

 

セルインタラクティブは、お客さんに「専属デザイナー」として感じてもらいながら、その時・そのシチュエーションにあった「デザイン」を提供することが、誇るべき価値なのではないかと考えています。

 

そして、その「デザイン」の対象は「体験できる物事すべて」だと考えています。

 

その時、先ほどの話のリピート表現となりますが、自分たちの職務を「黒魔導士だから回復はできません」とか、「ナイトなので剣技が得意なのです。魔法は守備範囲にありません。覚えるつもりもありません」など…

 

個々の職能(=アビリティ)を定義付けて、制限を設けてしまうと、恐らく専属デザイナーとして思ってもらうことはできないんじゃないかと思います。何故ならば、デザイナーの仕事の範囲とは、限度がなく、どんな領域でも横断し統合的にデザインすることができる仕事だと僕は考えているからです。

 

この考え方は「何でも屋」や「広く浅いゼネラリスト」を賛美しているのではなく、職種としての「すっぴん」であることが、これからの時代の生き方の要であり、これからの働き方の重要素だと信じているが故の一つの意見です。

 

今後ますます重要になってくるデザイナーの在り方なんじゃないかという気がしてなりません。

 

 

……平坦に独り言を並べてみた感覚になりました。

 

まとめると、企業価値や自分たちの考え方をこの段階で定義付けるつもりも

最初からありませんでしたので、このトピックは、冒頭に記した通り、想いを書き綴ることだけにして、この辺で終了したいと思います。

 

こういった企業価値や理念はいつかきっと、定義付けないといけないときが来るんだと思います。まずはセルインタラクティブの実績をとことん積み上げてから、その時に見える世界観と未来観を軸に、その時にその時の心で、価値というものを決めてみるつもりです。

 

 

さて、次は「04. 何を目指しているのか?」ということをテーマに、
今度こそ端的に綴ってみようと思います!

今回も長々とお読みいただきありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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